モロあきこ
手書きPOP作成に使う画材は100円ショップやIKEAで格安入手可能デス
理論より実践! 手書きPOPの書き方のコツを覚えるために、難しく考えずいろいろ試作してみましょう。そのためには画材を準備する必要がありますが、試し書きのために出費がかさむのは誰しも避けたいところ…。なので手始めに、100円ショップなどを利用して、ペンと紙その他POP広告作成...
手書きPOPを目にしたお客様は書かれた文字の雰囲気だけで、そのお店の店員の人柄や商売に対するスタンスなど、様々な類推をするものです。例えばコミック的なくだけた手書き文字で商品の専門的な知識が大量に盛り込まれていれば、趣味性の強いオーナーの存在を感じますし、楷書的なペン字体で必要な情報を無駄なくレイアウトしてあれば、厳選された商材だけを取り扱う高級店であることを暗示します。
ポップに値段や価格などの文字を書くときに最も大切なことは、扱っている商品の雰囲気にマッチして、なおかつターゲットとしている客層に共感してもらえるような文字の書き方や字体のデザインをセレクトすることです。このページでは数は少ないですが文字の見本を掲載しましたので、手書きポップを作成する際の参考にしてみてください。
Girlyな雰囲気が強いので、客層が女性中心のショップにマッチする手書きポップ文字です。ゴスロリとかの装飾的なイメージもあります。"American Typewriter"という有名な英字フォントがあるのですが、 文字のつくり的にはそれの日本語バージョンという気もします。書き方のポイントは、プレーンなペン字体に後付けで始点終点にアクセントの線を加える感じです。線の代わりにおしゃれな星印やハートマークなどをアクセントに使うことで、商品に合わせたデザインバリエーションができるかと思います。
インク流量をコントロールできるペンを上手く利用した手書きポップ文字です。いかにも手作りといったニュアンスがお客様にも伝わり易い見た目です。筆字っぽさもあるので、どことなく和風テイストも感じます。書き方のポイントは、文字の大きさにバラつきがないよう気を付けることです。そのままでも崩れた印象がある書き方なので、それに大きさのバラつきが加わると、乱雑な印象が必要以上に強まってしまいます。自由闊達かつ最低限の秩序は維持する…のがコツかと思います。
マーカー画材は入手しやすいので一番よく見かける手書きポップ文字のパターンですが、書く人の字の上手い下手がモロに出やすい書き方でもあります。気を付けたい点が幾つかあります。ひとつは、丸文字のオンナのコっぽさを控えめにすることです。扱う商品にもよりますが、チープな印象をお客様に与えます。もうひとつは、極端な太字、いわゆる極太マーカーを乱用しないことです。極太は案外と読み難いものですし、なおかつチープな印象が強まります。ミディアムな太さのマーカーを上手く活用しておしゃれな雰囲気を目指しましょう。
使う画材はペンでもマーカーでも筆でも、何でもかまいません。基となる極細の書体に対して、太い線画でアクセントを加えていきます。アクセントを付ける箇所に決まりはありません。デザインバランス的な都合や、コピー文面的に目立たせたい部分など、ランダムに太線を加えるだけです。規則的すぎると見た目の面白味が減ってしまうことがあります。意表を突くことで人目を惹く…ここがポイントかと思います。
筆ペンなどでスピード感のあるアクセントをつけた手書きポップ文字です。中途半端なアクセントは「雑」ですが、意図的にやらないと達成できない極端なアクセントは「アート」ですwww。全体的なレイアウトのバランス、文字の大きさの安定感、そこらあたりの秩序を失うとあっという間にカオスとなってしまうので、鉛筆などで文字の置き位置のアタリを下書きしたうえで、本番に臨むのがよいかと思います。
荷札を使った値札ポップ?!
09/17/2016
荷札は100円ショップなどでも非常に安価で手に入るので、手書きPOP用紙としても活用してゆきたい素材です。合わせる商品との相性もありますが、雑貨店や花屋などで使えばさりげなくおしゃれなロフト感も演出できて重宝します。使い方のコツですが、針金の部分を楊枝かなにかの細い棒に巻き付けてやるとスプリングのようにクルクルするので、商品に付けたときの見た目がカワイクなります。手書き文字の部分をどう書くかですが、素材自体がある程度わびさび的な世界観を持っているので、それに合わせた色使い、アースカラー的な感じですとか清く赤黒2色などにしたほうが雰囲気的にはよい思います。
商品名よりも価格の数字を大きく目立たせたい場合のプライスカードPOPデザイン見本です。わかり易いようにDTPで作成した例を用いてます。
マージンを多めにとることで洗練された印象になります。左右よりも上下のほうがアキが多いことに注目してください。
メインの価格と商品名は中央揃え、補足の情報「アールグレイ2g×50パック」は中央揃えの小さい固まりを紙面左に寄せている。
「円」と「税込」の文字組処理の典型パターン。
各行の横幅をバラして変化をつけ、単調過ぎる印象にならないようにしている。
上記の箇所がレイアウトの際に気を配った主なポイントです。基本的な要素だけのプライスカードPOPでも実際には色々なバリエーションを見かけます。街中でみつけたポップ文字写真集のページも参考にしてみてください。
今度は商品名が一番大きい場合です。とにかくメインの文字をデカくということを念頭に置いてレイアウトしてください。
商品名はざっくり紙面タテ幅1/3くらいのスペースを使ってください。
前の例よりもマージンは少な目で、セール感みたいな押し出しが強い印象になります。上下左右のアキもほぼ同じです。
価格数字の大きさに対する「¥」「税込」の文字組処理。
小細工なしで要素を上から順に中央揃えで並べている。
量販店ぽく見せるのか、あるいはオシャレな雑貨店風に見せるのかという方向性は、余白の使い方と文字の太さでおおむねコントロールできます。密度や圧迫感をレイアウト上で演出することによって、売り場のエネルギーに負けないような目立つPOPになります。
無料の手書き風フォントでもハイクオリティのものがたくさんあります。文字をデコるときのヒントや手がかりになります。ちはやフォント+は読みやすくて上品でおしゃれな雰囲気があり汎用性が高そうです。あずきフォントはカワイイけど女性的過ぎない和風テイストな感じ。アームド・レモンは大人が書いた速記風のフォント。たぬきフォントはポップ用途に適したフリーフォントを色々開発しています。有料フォントでは、モリサワの「シネマレター」、フォントワークスLETS収録の「ライラ」「唐草」「桜花」あたりがオススメです。
使うペンの種類などにもよりますが、タイトル部分を書いた後に「何か足りないな…」ということはよくあります。そんな時は以下の手順で書き文字に少し手を加えてやることで、いかにも手描きポップといった感じの手作り感を醸し出すことができます。
文字を普通の太さで書く
線画の周辺を太くする
中を塗り潰す
塗り潰しの外線を整える
バレンタインデー店舗販促用手書きPOPの作成風景動画です。Girlyな雰囲気を強調するために、デコ文字やイラストをふんだんに盛ってます。また、黒ボール紙に白マスキングテープを貼った台紙を使うことで、装飾感を高めています。
クリスマスなど季節に合わせたイベントやキャンペーンで大活躍♪賑やかなお店を演出する手書きポップの活用法をスーパーからドラッグストアまで店舗業態別にご紹介。
コトポップの考え方で簡単素早くキャッチコピーを準備するための方法を整理しました。
設置方法とあわせてラミネートシートについても掲載しています。